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初心者の方は、最初から高機能な物を選ぶよりも、自分のスキルに合った将来性(オプションアイテムの選択幅が広く、上達に応じてグレードアップが可能)のある機種をお勧めします。高価な物ですが、しっかりとメンテナンスを行っていれば、子供や孫の代までずっと引き継いで使用する事ができます。 |
■ ミシンの種類について |
◆ 電子ミシン | |
電子制御ミシン同様、針の上下運動を電子回路で制御するミシンです。 低速でも力があるので、ある程度の厚物もこなせます。 ダイヤルを回して縫い模様の切替をします。 縫い始めをゆっくり縫うことができ、針がいつも上か下かの同じ位置で止まるので便利です。 電子ミシンは、速度調節が電子制御(スタートストップボタン、スライド速度調節)であることと、針停止位置があることが特徴です。 模様選択はダイヤル式で、模様を出すカムが内蔵されている機械式です。 以前は中級機種から一部高級機種まで電子ミシンでしたが、現在では低額商品の大半がこのタイプです。 |
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◆ コンピュータミシン | |
針の上下運動、振り幅と縫い目の長さをマイクロコンピュータで制御するミシンです。 低速でも力があり、ある程度の厚物縫いもこなせます。 ボタンを押すだけで縫い模様への切替ができ、模様も豊富です。 縫い始めをゆっくり縫うことができ、針がいつも上か下かの同じ位置で止まります。 模様選択がボタン式で、模様を出す方法も内蔵カムを使わず、マイコンとパルスモーターによる電子制御で行います。 模様を出す為の機械駆動部品が少ないので故障が少ない上、カムに頼らないのでたくさんの種類の模様縫いが可能です。また、 ステッチ縫いで、文字・数字が縫える機種もあります。 以前は高額商品のみでしたが、現在では一部低額商品から最高機種まで家庭用ミシンの主流を占めています。 |
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◆ 刺しゅうミシン | |
ステッチ模様ではなく、本格的な刺しゅうの出来るコンピュータミシンです。 実用縫いの他に、自動で刺しゅうができます。 刺しゅう模様は内蔵模様や専用刺しゅうカード(刺しゅう柄のデータが保存されているカード)等の模様が使用できます。 糸の色が変わる都度、糸の取り換えが必要になります。 |
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◆ 職業用ミシン | |
家庭用ミシンよりも速度が出せ、耐久性が高く、直線縫い専用ミシンです。(一部ジグザグ縫いのできる職業用ミシンもあります。) 家庭用ミシンよりも縫い上がりが美しく、より厚物縫いが可能です。 工業用ミシンが縫製工場で使うために作られているのに対して、職業用ミシンは洋裁店や、家庭向けのミシンです。 耐久性、縫製能力が高いため、直線縫い専用という単一機能だけにもかかわらず、比較的高価です。 作動はフットコントローラーで行い、専用テーブルもあります。また、ポータブルタイプですので、机の上に置いて使用する事ができます。 針は家庭用針が使えるものと、工業用針を使うものがあり、一般的には工業用針の方が耐久性に優れています。また、家庭用ミシンよりも用途に応じて種類が豊富です。 ※職業用ミシンをご使用のお客様は、家庭用ミシンより動きが高速ですので、必要に応じて各注油口へ注油をする必要があります。必ず取扱説明書に沿って行ってください。注油後は、余分な油をティッシュやボロ布などできれいにふき取ってください。 |
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◆ ロックミシン | |
ロックミシンとは、既製品同様の縁かがりをするためのミシンです。 余分な布端をカッターで切り揃えながら、布端にかがり縫いをします。 家庭用ミシンよりも美しく、丈夫なかがり縫いを速く行うことができます。 伸縮性のあるニット地の縁かがりはもちろん、合わせ縫いも手早く行える為、ロックミシンだけで作品を完成させることもできます。さらに、差動送り機構があると、ニット地の伸び止め、フリルなどもでき、用途がよりいっそう広がります。 |
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■ ミシンを選ぶポイント! |
1. 作業スペース(ソーイングスペース) |
ミシンのサイズを考えてみましょう! 当前のことながら、コンパクトミシンなどの小さいミシンは作業スペースが狭くなります。 もちろん、コンパクトミシンでも小物作りや、ちょっとした縫製などには十分対応できますが、洋服など生地丈の長い物を作製する場合は、作業スペース(ソーイングスペース)が広いミシンを選びましょう! <<左の写真の赤枠部分をミシン用語で【フトコロ】と言い、自分の作業スタイルに合ったフトコロを選ぶ事が大切です。 |
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フトコロが狭いと、生地丈の長い大きな物を作る際、右側部分に布が溜まってしまい、手も入りにくくなるので、取り回しが困難になります。 | ミシンの【フトコロ】が大きいと、生地丈の長い大きな物を作る際、手も入れやすく、生地の取り回しもスムーズに行えます。 |
左の写真の様に、ソーイングスペースが広いと物作りの幅が広がります。 通常、家庭用ミシンのフトコロは、ミシンのサイズと比例してコンパクトミシン、レギュラーサイズミシン、フルサイズミシンの順に広くなります。 |
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2. フラットな作業面 |
作業面が広くフラットである程、作業がし易くなります。 ワイドテーブル(標準装備とオプション対応のタイプがあります)を装着する事でフラットな作業面がより広くなる為、大物縫いをする際など重さで生地が引っ張られ、縫う際に作業面が斜めになってしまう状態を避ける事ができます! 洋服を作りたいとお考えの方は、ワイドテーブルや補助テーブルの装着有無を是非ご確認下さい! |
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ワイドテーブル装着無しで縫う場合、生地がはみ出して作業面が斜めになってしまいます。 | ワイドテーブルを装着した場合、作業面をフラットに保て、大物縫いでも作業が楽々! |
左の写真の様に、縫い物を広い面積でフラットに保てます。 ※コンパクトミシンなどは、ワイドテーブルを装着出来ない機種もあります。 お選びになる際には必ずご確認下さい。 また、職業用ミシンなどは大型補助テーブルが標準装備されている機種もあります。 |
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さらに本格的に縫い物をされたい方は、左の写真の様なテーブルを取り付ける事が可能な機種もございます。 デメリットとして、場所を大きくとってしまう事がありますが、様々な物が楽に縫えて、創作範囲もより一層広がりを増します。 オプションアイテムの選択範囲が多いミシン程、自分のステップアップに応じてグレードアップさせる事が可能になります。 |
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3. フットコントローラー |
家庭用ミシンは、手元にスタートストップボタンが付いています。 小物を縫う時などは問題ありませんが、洋服など大物縫いをしている時は、フットコントローラー(足踏みスイッチ)での操作が、縫い始め、縫い終わりに両手が使えて断然便利です! 足で踏んで縫いスピードを操作します! 購入当初は使用しなくても、後から欲しくなる!という事がよくあります。ご希望のミシンにフットコントローラーは装着できるかどうか、必ず確認しましょう! |
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※フットコントローラー標準装備機もございますが、コンパクトミシンなどは初めから装着が出来ない機種もあります。コードを差し込むピン穴がない機種の場合は、フットコントローラーはご使用頂けません。 | |
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